新たな時代に向かって 

~堀内 征治~

全国高専プロコンは、昨年、記念すべき第30回大会を都城市で盛大に開催することができました。現在のNAPROCK松澤副理事長、桑原理事とともに、1990年の京都国際会議場での第1回以来、30年間の全ての高専プロコン大会に関わってきた私としましては感無量の大会となりました。この伝統の厚みに深い感慨を覚えると共に、長年にわたりこのコンテストに関わり、そしてご支援をいただいた多くの皆様に、深甚なる敬意を表わす次第です。また、プロコンの初期に、コンピュータソフトウェア協会専務として、大きなご支援とご示唆を賜り、かつNAPROCK初代理事長をお勤めいただいた清水洋三氏(昨春ご逝去)にも、プロコンおよび当協会の発展に欠かせない恩人として、心からの感謝の意を表したく存じます。


当協会としましては、この節目の年を、上記のプロコン30回大会の開催に尽力するとともに、30周年記念誌の発刊、コミック「Go!Go!プロコンガールズ」の単行本発行、国際コンテストの充実などを、記念事業として取り上げてまいりました。


このうち、高専プロコンの本選と並立する形で昨年まで10年にわたって開催してまいりました「NAPROCK国際プログラミングコンテスト」の海外展開については、2020年3月のベトナム・ハノイでの「第11回コンテスト」としての開催に漕ぎつけましたが、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の蔓延により、目前のところで中止とさせていただきました。誠に残念ではありますが、この間に得られた大きなエネルギーを糧に、2021年でのハノイでの開催に向けて検討を開始しております。プロコン30年の蓄積と、13年目となりますNAPROCKの法人としての安定力を生かし、さらに発展させてまいりたいと思っております。
今後も、内外の多くの関係者のお知恵をお借りしながら、本協会の目的を改めて確認しつつ、新たな時代に向かっての活動を目指したく存じます。会員の皆様、ご支援くださる関係の方々の一層のご助力をお願いして、ご挨拶といたします。

(2020年3月1日)