平成25年2月10日(日)15:00より日本科学未来館(東京)において、第5期通常総会が開かれました。総会に引き続き、東京大学大学院経済学研究科吉川良三先生による記念講演会「日本のものづくり技術神話再考」が行われました。韓国や中国などの追随を受け、苦境にあるエレクトロニクス産業の現状と原因について、先生の豊富な体験をふまえ、ユーモアを交えて説明いただきました。
技術だけでなく市場を意識して製品をデザインすることは、プロコンの応募にも通じるものがあります。技術だけに頼ることなく、全体を見据える力が必要だと改めて感じました。
吉川良三先生ご略歴
東京大学大学院経済学研究科 ものづくり経営研究センター
特任研究員
日韓IT経営協会会長
1963年 日立製作所入社 CAD/CAMの開発に従事
1989年 NKK(現JFEホールディング)エレクトロニクス本部開発部長
1994年 韓国賛三星電子 常務取締役 開発革新の推進に従事
2004年 東京大学大学院経済学研究科 ものづくり経営研究センター特任研究員
2006年 日韓IT経営協会会長
2007年 東京設計管理研究会 学術会員
2008年 立命館大学大学院 イノベーションセンター客員研究員
2009年~ 埼玉大学大学院情報処理研究科 非常勤講師
「ものづくりと経営戦略」「開発コストと原価管理」
主な著書
・神風(シンパラム)がわく韓国(クニ) 2001 白日社
・シンパラムハング カミカゼイルボン 2001 韓国 ダラクイン社
・危機の経営 2009 講談社 畑村洋太郎共著
・「サムスンの決定はなぜ世界一早いのか」2011 角川書店
・「勝つための経営」 2012 講談社 畑村洋太郎共著
~先生のご好意によりレジメを提供いただきました。~
日本のものづくり技術神話再考 45.6MB